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ルターによる日々のみことば

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2018/2/21 (水) のみことば

十字架の栄光

これらのことを語り終えると、イエスは天を見あげて言われた、「父よ、時がきました。あなたの子があなたの栄光をあらわすように、子の栄光をあらわして下さい」 ヨハネ17・1

 これらのことばによって、キリストは、今からご自分がどのようになり、また、どのような悲しみがこのような祈りへと導いたかを示しておられます。わたしが、もっともみじめな死にかたをしなければならない時はきました。わたしのきよい光はすべて消され、わたしの名誉と名はのみこまれてしまうでしょうと言われているのです。さて、この時まで、キリストは大きい働きをなされ、すばらしい宣教をなし、すばらしいみわざをあらわし、大能を証明されました。それによって全世界が限りなくキリストをたたえ、讃美し、ほまれを帰せるためです。ところが今や、なやみの時がきました。キリストは恥とはずかしめにおおわれ、ふたりの殺人犯の間にあるおそろしい木にかけられなければなりません。そして、地上はじまっていらいの極悪犯罪人であるかのように死ぬのです。いかなる殺人犯もこれほどの恥とはずかしめに会ったことはないからです。

 このことは、真実のすばらしいかたを暗黒へ投げ入れることです。そして今や、このことこそ、時がきましたとおっしゃった時、キリストの心のうちにあったのです。今、キリストは、すでに十字架にかけられているかのように、熱心に祈られ、今や、わたしは恥と死におおわれ、最暗黒に横たわっていますとおっしゃっているかのようです。しかし、今こそ、あなたが、わたしを生み出し、引き上げ、ほまれのうちにいれてくださる時です。わたしの光は去り、世がわたしを足下に踏みつけているからですとおっしゃっているようです。

 そして、どのようにして、この栄光はくるでしょうか。それは父がキリストを死よりよみがえらせ、悪魔を足下に投げだし、主をあらゆる被造物の王とし、主とされたことによってです。

ヨハネ福音書16−20章の説教


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