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ルターによる日々のみことば

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2018/5/20 (日) のみことば

アーメン

「そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう」 マルコ11・24

 「アーメン」というひとことについて。「アーメン」というひとことは、たしかに、とか、まことに、という意味です。これについて慎重に考えてください。そこにはわたしたちがどんな祈りのうちにも、もたねばならない信仰が言いあらわされております。それゆえ、今まさに祈ろうとする人は、祈りが聞かれるかどうかを信じているか、疑っているか、よく自分自身を吟味しなければなりません。そこでもし自分が疑っており、確信もなく何かかけをしているように感じたら、その祈りは無益です。それはその心が準備されていないからです。それゆえ、神は心に確信を注ぎこむことができません。それは手をさげたままでいる人には、ものをあげられないのと同じです。ここでもしある人があなたに何かがほしいと熱心に願い求め、あなたがたしかにあげましょうと約束しているのに、最後になってその人が、しかしあなたがわたしに下さるということは信じないと言ったとしたら、いったいどんな気持ちがするでしょうか。その時、あなたは彼の求めは侮辱であると考え、あなたが約束したものをひっこめてしまうでしょう。そしてその人に刑罰を与えるかもしれません。これと同じように、わたしたちが願い求めるものを神は与えてくださると約束しているのに、わたしたちが疑いによってその約束にたいしてうそをつき、祈りの行為そのもののなかで、祈りと反対の行為をして、祈っている真理の神を侮辱するならば、はたして神は喜ばれるでしょうか。

単純な信徒のための主の祈りの講解


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