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ルターによる日々のみことば

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2018/6/29 (金) のみことば

罪をおおうもの

愛は多くの罪をおおうものである。 第一ペテロ4・8

 ここで学ぶべきことは、あなたがたの隣人を、失われた羊としてたずね、あなたがたのほまれによってその恥をおおい、あなたがたのきよさを彼の罪のおおいとして用いることです。ところで、人々がともに集まるとき、彼らはどれほどはげしく罪にたいして戦っているかを証明しようとして、お互いをめった切りにします。それゆえ、あなたがた男子はともに集まるとき、人々をめった切りにしてはなりません。同じように、あなたがた婦人はともに集まるとき、他の人の罪をおおうべきであって、いやすことのできない傷をおわせてはなりません。またもし、あなたがたがひとつの部屋にいるふたりの人のところを通り過ぎるならば、あなたの外套をふたりの上に投げかけてやり、戸をしめなさい。それはなぜでしょうか。それはあなたがたもそのようにしてほしいからです。

 これこそ、キリストのなさったことです。主も、だまってわたしたちの罪をおおってくださいました。主は、なそうとすれば、わたしたちをはずかしめ、足の下にふみつけることができました。しかし、それをなさいませんでした。そこであなたがたも同じようにすべきです。おとめはその冠を娼婦にかぶせてやり、信心深い妻は、そのヴェールを姦淫の女に与えてやり、わたしたちのもっているすべてを、罪人をおおう外套として用いなければなりません。それは、だれでも捜し出すべき失われた羊を持っており、どんな婦人でも捜すべき銀貨があるからです。わたしたちの持っているすべてのものも他の人に属さなければなりません。

1522年の説教から


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