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ルターによる日々のみことば

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2019/9/8 (日) のみことば

思い煩いと神への信頼

「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか」 マタイ6・26

 このようにして神はわたしたちの前に、他の被造物の手本を示されました。それによってわたしたちが、神に信頼して心配しないことを、彼らから学ぶためです。小鳥はわたしたちの目の前を飛びかい、わたしたちに恥ずかしい思いをさせます。わたしたちは帽子をぬぎ、彼らに言わなければなりません、「親愛なる博士よ。あなたにできることが、わたしにはできないことを、わたしは告白しなければならない。あなたは夜通しなんの心配もなく小さな巣の中で眠っている。朝がくると、たのしく愉快に起きてくる。あなたは小さな花にとまり、神への感謝と讃美をさえずり歌う。それから食物を捜し求めて見つける。わたしはなんと恥ずかしいことだ。わたしはなんという愚かものだろう。そうするだけの十分の理性を持ちながら、同じことができないのだ」

 小さな小鳥はなんの思い煩いもなく生き、生ける聖徒のように振舞うことができます。畑もなく、納屋もなく、金庫も倉もないのに、神を讃美し、歌い、幸福で愉快です。それは自分を世話してくださるかたがあることを知っているからです。その名は、「天にましますわたしたちの父なる神」です。小さな小鳥がそうであるのに、わたしたちがどうして同じようにできないのでしょうか。しかもわたしたちは、働き、土を耕し、果実を集め、必要な時までそれを貯え、しまっておくことができる利点をもっているのです。それにもかかわらず、わたしたちは恥ずべき思いわずらいの生活をぬけ出すことができないでいるのです。

三位一体後第15主日の説教


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