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ルターによる日々のみことば

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2020/10/10 (土) のみことば

聖餐の礼典における霊の一致

パンが一つであるから、わたしたちは多くいても、一つのからだなのである。みんなの者が一つのパンを共にいただくからである。 第一コリント10・17

 パンとぶどう酒によるこの礼典にあずかることは、キリストとすべての聖徒との交わりと結びつきの、たしかなしるしを受けとることです。

 パンをつくるとき、たくさんの穀物の粒がいっしょにつぶされ、多くの穀物の粒の集まりがひとつのパンのかたまりになります。その場合、それぞれの穀物のもっているからだと形はなくなり、共通のパンというからだとなるのです。同じことがぶどうについても言えます。ぶどうはそれ自体の形を失い、ぶどう酒というひとつの飲み物の形となります。それでわたしたちも、聖餐の礼典を正しく用いようとするならば、同じようにならなければなりません。キリストは、愛のゆえに、すべての聖徒とともに、わたしたちのかたちをとり、わたしたちとともに、罪と、死と、あらゆる悪に対して戦ってくださいました。それによって、わたしたちも、愛に燃やされて、キリストのかたちをとり、キリストの義と、いのちと、祝福にたよります。こうしてキリストにあるよいものと、わたしたちにあるあしきものが交わることによって、わたしたちはひとつのパン、ひとつのからだ、ひとつの飲み物となり、すべてを共通にするのです。キリストとその教会がひとつの肉、ひとつの骨になるとは、なんと偉大な礼典であることでしょうか。こうしてまた、同じ愛に燃やされて、わたしたちも変えられ、他のすべてのキリスト者のよわさを受け入れ、彼らの悩みとありさまをわたしたちの上に負い、できるだけのことを彼らに与えて、喜ばせるのです。これが聖餐の正しい意味であり、交わりです。

キリストのからだの礼典の説教


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