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ルターによる日々のみことば

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2020/10/12 (月) のみことば

神の前には平等

神には、かたより見ることがない。 ローマ2・11

 神の前の栄光については、すべての人はひとしく造られ、だれひとり他のだれかにまさっている者はありません。神はだれひとりとして軽蔑され、非難され、捨てられることを望まれないのです。「あなたがたはすべての人にこの福音を宣教し、のべ伝えよ」と言われております。この点から言えば、地上で、もっとも偉大で、賢く、きよく、高貴な人も、もっともいやしく、愚かで、さげすまれた人にまさっていないのです。彼らはすべて、悲しみとか、愛とか、ほまれとか、特権に関して、ひとつのグループであって、だれかひとりだけ選ばれているとか、抜き出されていることはありません。明白に、例外なく、「信じる者は」と言われているのであって、だれであっても、どのような民族、国民であっても、どの階級に属しておろうが、また世の人の目にはどれほど不公平に見えていようが、実は変わりはないのです。しかし、この世の生活では、他の被造物と同じように不平等と多様性があります。そこでは、それぞれが種類に従い、ほかのものとちがっております。

 それゆえ、すべてのことが完全な秩序をもってなされても、これや、あれをした人は救われると決して言うことはできないのです。このキリストの国ではすべてのものはいっしょくたに積み上げられます。そしてひとつの文章の中のひとつのことばに含まれてしまいます。すなわち、この人か、あの人が、これかあれかをしたからではなくて、「信じる者は救われる」のです。ここでは、あなたがユダヤ人であれ、異邦人であれ、主人であれ、しもべであれ、おとめであれ、夫であれ、ひとつの信仰によってすべてを与えられているのです。「信じるならば」とキリストは言われます。「信じるならば、あなたはわたしの国におり、救われた人であり、罪と死からあがなわれている」

キリストの昇天日の説教


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