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ルターによる日々のみことば

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2020/5/27 (水) のみことば

十字架の慰め

「わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、彼らを悪しき者から守って下さることであります。真理によって彼らを聖別して下さい。あなたの御言は真理であります」 ヨハネ17・15、17

 キリストの国は、世のすべての人々よりも重いなやみと悲しみを、悪魔と世によって背負わされ、それをにない、苦しみ、背をまげている人々の小さな群れからなりたっています。そのような外観を見た時、彼らが神との正しい関係にあるということを感じ、見、結論づけられる人があるでしょうか。この事実を人々に確信させるのは聖霊であって、決して理性ではありません。そして聖霊は真理のみ霊と呼ばれます。みかけや感じに反して、心を強め支えてくださるからです。このみ霊なくしては、だれも信じることはなかったでしょうし、また、現在でも信じようとしないでしょう。すなわち、ご自分の民によってどろぼうのように十字架につけられ、恥ずかしめを受けたこのイエス・キリストがまことの神であり、永遠に父の右に坐しておられるということを信じることはできないのです。さらにまた、(この十字架につけられたキリストを信じる)わたしたちが、全世界によって悪魔の友、神の敵として罪に定められ、のろわれ、死につけられながらも、実は神の子であり、聖徒であるということを、どうして確信をもって自分に言いきかせることができるでしょうか。わたしたち自身ですらもそうではないと感じます。それはわたしたちが今もなおはなはだ弱く罪深いため、まったく違ったことを心に感じるからです。しかし、この真理をわたしたちの心のうちに確証してくださるのは聖霊の働きであり、力であって、それによりわたしたちは、みことばが告げるとおりこれはまことであると信じることができ、その信仰のうちに生き、また、死ぬことができます。

ヨハネ福音書16章の講解


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