15世紀以降の聖書

展示内容紹介−3の3

キング・ジェームス王訳聖書(1611年)

 グーテンベルグの印刷機の発明は、時期を同じくして起こった宗教改革運動に大きな影響を与えます。宗教改革によって生まれたプロテスタント教会は、「聖書のみ」「恵みのみ」「信仰のみ」の3原則に立って、聖書の言葉をそれぞれの国の言葉に翻訳しはじめます。有名な宗教改革者マルティン・ルター(1483-1546)は1522年に新約聖書を、1534年には聖書全巻をドイツ語に翻訳し、ドイツの民衆は自分の言葉で聖書が読めるようになりました。それまでの聖書は、ごく一部の例外を除いて、ヘブル語とギリシャ語、そしてラテン語のものしかなかったのですから、革命的な出来事です。その翻訳された聖書は、印刷技術によって広く大衆に手渡り、そのことによって、プロテスタント教会が成立したのです。

 そして、このグーテンベルグの印刷機発明と聖書翻訳活動の開始によって、キリスト教は世界中に急速に広まってゆくことになるのです。1549年、イエズス会のフランシスコ・ザビエルが日本にキリスト教を初めて伝えます。そして徳川幕府の鎖国政策により、日本のきりしたんは迫害の歴史を過ごしますが、19世紀になって、ギュッツラフやヘボン式ローマ字のヘボンなど、再び多くの宣教師が日本を訪れ、聖書日本語訳の歴史がスタートするのです。



展示品

グーテンベルグの印刷機発明以降の聖書普及・発展の歴史

  1. グーテンベルグ42行聖書(復刻版)
  2. エラスムス訳新約聖書(ギリシャ語復刻版)
  3. ルター訳9月聖書(ドイツ語復刻版)
  4. バグニヌス訳ラテン語聖書
  5. カヴァデール訳英語聖書
  6. 大聖書(Great Bible)
  7. ウイクリフ訳英語聖書
  8. ティンダル訳英語聖書
  9. ジュネーヴ聖書(1599)
  10. キング・ジェームズ王訳英語聖書
  11. 貧者の聖書(facsimile)
  12. Revised Version(英国改定訳聖書)
  13. American Standard Version
  14. Revised Standard Version
  15. New English Bible
  16. Todays English Version
  17. 欽定訳聖書(The Holy Bible)