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ルターによる日々のみことば

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2019/12/5 (木) のみことば

聖徒のよみがえり

主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえる。 第一テサロニケ4・16

 天使のかしらの声とラッパが鳴り響き、キリストがこられる時に、何が起こるのでしょうか。一瞬の間に、死者はキリストにあってよみがえります。そしてその時、生存している人も、同時に変えられ、彼らといっしょに雲のうちに引き上げられ、天において主にお会いします。そして主とともに永遠に住みます。わたしのことばは短かく貧弱です。しかしこのみことばのうちに隠された意味を公言できる人があるでしょうか。それぞれの人がこのみことばをまじめに思いめぐらすとよいと思います。そしてあらゆる悩みのうちに、特に、死の痛みのうちに慰めを見いだすとよいでしょう。その日からわたしたちはもはや試錬を受けることなく、あらゆる悪から解放されます。もはや、死もなく、悲しみも叫びもなく、痛みもなく、罪がわたしたちの肉のうちに住むこともありません。すべての汚れと、悪しき欲望からきよめられ、純潔になります。

 不信心な人々も同じようによみがえるかどうかと尋ねる人があるかもしれません。その答えは、しかり、です。聖徒たちと同じようによみがえるのです。キリストは、善であれ悪であれ、正しい人であれ、不信心なものであれ、生ける者と死せる者すべてのさばき主だからです。しかし、キリストにあって眠った忠実な人にだけ、言うに言えない恵みと栄光が与えられ、彼らは花むこのキリストとともに、新しい永遠のエルサレムに導かれます。しかし、不信仰のうちに死んだ不信仰者は、空中で主にお会いするために雲にまで引き上げられることはないでしょう。彼らは地上にとどまり、さばきの声を聞きます、「のろわれた者どもよ、わたしを離れて、永遠の火にはいってしまえ」(マタイ25・41)。前者は生命のよみがえり、後者はさばきのよみがえりであります。

1525年の説教から


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