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ルターによる日々のみことば

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2020/5/12 (火) のみことば

キリストのさばき

「それがきたら、罪と義とさばきとについて、世の人の目を開くであろう。さばきについてと言ったのは、この世の君がさばかれるからである」 ヨハネ16・8、11

 さばきは父の右に座しておられるわたしたちの主イエス・キリストの力と権威から発せられ、この世の君とその手下たちはすでに罪にさだめられ、キリストに対してなんの力も持たないというさばきが、公的に宣言されています。悪魔はキリストを主と仰ぎ、その足の下に永遠にふみつけられ、かしらをくだかれて苦しまなければなりません。

 この世はさばきを目の前に見ることができませんから、悪魔とその手下たちにすでに下されているさばきを軽んじ、あざけって、普段の道を進んでゆきますが、その中をキリストは前進してゆかれます。侮辱にやさしく耐えつつも、悪魔の怒りと憤りを打ち破り、敵を投げ倒し、すべてを足の座に踏みつけられる主であることを、悪魔とこの世に対して明らかに示されてゆきます。そして、キリスト者だけがこの真理を信じ、主のみことばがまことであると確信します。彼らは主の力とみ国を信頼し、王なる主によって慰められます。反対に、この世の子らは彼らがその主人、悪魔に求めたもの以外にはなんのむくいも受けません。彼らはキリスト者に対して憤ったので、よみの深い淵に投げ入れられ、永遠のやみの中に滅びます。

ヨハネ福音書16・5−15の講解


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