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ルターによる日々のみことば

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2024/3/20 (水) のみことば

イエスを仰ぐ

信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。彼は、自分の前におかれている喜びのゆえに、恥をもいとわないで十字架を忍ばれたのである。 ヘプル12・2

 あらゆる試錬の中で、わたしたちはキリストにしっかりと目をとめ、いつもそば近くいなければなりません。なぜなら、試錬によってどれほど傷つけられようと、キリストは変わりなく前進され、勇気に満ちておられるからです。それゆえ、わたしたちも主の勇気と霊をいただいて、弱さの中にも強くあり、悩みの日にも打ち勝つことができるように祈らなければなりません。この場合、キリストは模範としてこられるのではありません。わたしたちのうちに、主のすべての勇気を注いでくださり、わたしたちも耐えることができるようにしてくださるのです。それゆえ、どれほどの恥や攻撃を受け、何がこようとも、わたしたちの君キリストはそれを認め、それに勝利してくださることが人々にも見えるのです。それゆえ、わたしたちはどんな逆境の中にあっても強くされ、死に打ち勝つ力を与えられるよう主に願い求めなければなりません。

 これと全く同様に、キリストについての教えをパウロは彼の全書簡のうちに示しております。まずキリストはわたしたちの従うべき模範であり、更に、主ご自身の持っておられる霊と力をわたしたちに与えてくださるかたであるということです。

 同じように、もし逆境に耐え、キリストに近寄せられ、苦しみ、キリストから与えられた忍耐によってそれをきりぬけた人でなければ、キリストの受難の用い方を知り、それを正しく体験することはできません。この精神によってこそ、キリスト信仰の中心にきたり、キリストをどのように用いるべきかを学ぶのです。

1522年の説教から


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