神戸ルーテル神学校　春の公開講演会

マッティ・レイソラ博士をお迎えして
「21世紀の生命倫理のあり方を聖書に問う」
クリスチャン生命工学博士による講演

２００４年５月２５日（火）開場午後６時40分　講演午後７時―９時

講師：マッティ・レイソラ博士 会場：神戸ルーテル聖書学院チャペルにて

マッティ・レイソラ博士

　学問や医療の発展により、病や障害の多くに癒しの希望がもたらされました。　しかし、進歩は諸刃の剣で、いのちへの「おそれ」によって好奇心を選択的に抑えることができるか、という自制力が問われます。　今、研究者や臨床責任者の人格的・社会的成熟度と、彼らの持つ世界観・人間観が関心を集めています。　世界と人類の創造を神の御手によるものと信じるクリスチャンとして誠実に生きながら、トンネルの掘削ドリルの最先端のように科学の新事実の発見や新技術の開発に立ち会うことを日常とする生命工学の有識者のひとり、レイソラ博士のなまの声に触れることは、大きなインスピレーションとなるでしょう。

　マッティ・レイソラ博士は、生命工学(Biotechnology)の分野で博士号を得られた上にチューリッヒの生命工学研究所から教授認定資格(habilitation)を得ておられる指導的な科学者として、フィンランドやスイスを中心にヨーロッパ生命工学学会で活躍され、現在はヘルシンキ工科大学教授として教鞭を執る傍ら、フィンランド化学学会の座長、国際学会の発表者などとして学問的信頼を集めておられます。　進化論に対抗するID(Intelligent Design)という運動の進化論反駁のオピニオンリーダーとして著名で、伝統的な、進化論支持の科学者達は初めて学問的に対等な挑戦を受けて防衛的姿勢に追い込まれる事態となったとしてメディアでよく取り上げられるとのことです。

　香川ハイテクパークでの国際会議のため二年ぶりに来日されていますが、神戸ルーテル神学校にお迎えする機会がこの度も与えられました。初心者にもわかりやすくお話くださいます。　大学時代に入信以来、学的分野で力を尽くしてこられたレイソラ博士の講演に是非ご期待ください。

お問い合わせ・申込みは、神戸ルーテル神学校事務局までどうぞ。